書籍情報

プロになるためのWeb技術入門
著者
小森 裕介
出版社
技術評論社
発行日
2010年4月9日
定価(税込)
\ 2,394
→Amazonで購入

目次

  • Lesson 0 プロローグ
  • Lesson 1 「Webアプリケーション」とは何か
  • Lesson 2 Webはどのように発展したか
  • Lesson 3 HTTPを知る
  • Lesson 4 CGIからWebアプリケーションへ
  • Lesson 5 Webアプリケーションの構成要素
  • Lesson 6 Webアプリケーションを効率よく開発するための仕組み
  • Lesson 7 セキュリティを確保するための仕組み
  • Lesson 8 おわりに
  • Lesson 9 付録

はじめに (書籍より転載)

現在私たちの生活を支えているWebアプリケーションシステムは日々進化しており、 一昔前のデスクトップアプリケーションと比べても遜色のないものになりつつあります。 開発現場でもフレームワークや統合開発環境が進歩し、 以前よりも少ない知識と労力で開発ができるようになってきました。

一方で、Webアプリケーション開発を支える技術は高度化・複雑化し、 そのすべてを一度に理解することは困難になっています。 そのため、開発現場の新人教育では、即戦力として使えるように フレームワークの使い方など表面的な部分だけを教え込んで、 新人を現場に投入せざるを得ない状況が続いています。 しかし、根本の仕組みを理解していなければ、問題が発生したときに その原因を突き止めて解決することはできませんし、 既存技術の問題点を捉えて新しい技術を生み出していくこともできません。

このような状況が続くと、日本のIT技術者の開発力がどんどん低下 してしまうのではないかと筆者は危惧しています。 日本のソフトウェア事情に目を向ければ、WindowsやLinux、Firefox、 Apache、Tomcat、Oracleなど、現在のWebシステムを支えているOSやブラウザ、 各種ミドルウェアなど、その多くは海外の開発者によって開発されたものが 利用されています。その表面的な利用だけでは、これらの製品を 超えるものを生み出していくことはできず、常にユーザの立場に 甘んじることになってしまいます。より一歩先に進んで、日本の 開発者が世界に向けて製品を生み出していくためには、新人のうちから 技術の根本に触れ、その奥深さや面白さを知っていくことが重要なのではないでしょうか。

しかし学ぶべきことはあまりにも多く、膨大な時間をかけて様々な 書籍や雑誌・ネットの記事を読まなくてはなりません。多くの人は そこで挫折してしまうでしょう。

本書は、何年先も通じるWebアプリケーションの基礎技術を、1冊で 手軽に楽しく身につけられるようにすることを目標に執筆しました。 本書で説明する内容は、現在では皆さんが使っているフレームワークなどに 隠蔽され、通常は知らなくても開発に支障はないかもしれません。 しかし、問題解決や既存技術を応用させて新たな技術を生み出していくためには、 必ず理解しておかなければならないものです。

読者の皆様が本書を出発点として様々な技術を身につけ、やがては 第一線のエンジニアとして活躍していく。本書が、その一助に なれば筆者にとってはこの上ない喜びです。

サンプルコードのダウンロード

本書の中で紹介しているサンプルコードは、以下のリンクからダウンロードできます。

サンプルコードのダウンロード (11.1MB)

書籍内で紹介しているサンプルページへのリンクです。URLの入力が面倒な方はご利用ください。

3.2 WebブラウザとWebサーバの通信をのぞいてみよう

3.4 Webサーバへの要求をどのように伝えるか

4.3 画面モックをつくろう

4.4 ログイン認証機能を作成する

4.5 ログイン状態をどのようにして記憶するのか

4.6 安全に状態を保存するための技術 -セッション-

6.4 フレームワークによるアーキテクチャの実現

7.2 代表的なWebアプリケーションの攻撃手法とその対策

更新履歴

2012/6/30

2012/5/4

  • サンプルコードのうち、「Lesson6 ピザペントミノ(Java) Struts版」に一部ソースコードが含まれていない問題に対応しました。修正したサンプルコードはこちらからダウンロードできます。

2011/11/27

  • 第5刷増刷に伴う正誤表を掲載しました。

2011/7/25

  • 第4刷増刷に伴う正誤表を掲載しました。

2011/2/27

  • 第3刷増刷伴う正誤表を更新しました。
  • 読者の方からご指摘いただいた誤りを新たに追加しました。

2011/1/11

  • 正誤表を追加(p119~p120について)しました。

2010/11/14

  • 第2刷増刷に伴う正誤表を掲載しました。