5月9日、先日積層したアンダーカウルの雌型の離型が行われた。Meister倉庫の中央に鎮座して周囲に異臭を振りまく巨大な物体は、前日の夜のうちにひっくり返して置くための足が取り付けられ、今や遅しと離型を待っていた・・・。
まずは、積層した雌型を倉庫の外に出して「よっこらせ」とひっくり返す。雄型はベニヤや断熱材を組み合わせて作ってあるので「かぱっ」と、一気に外れるわけではない。雌型を傷つけないように注意しながら雄型を解体していく。 | |
雌型を返したところで「でりゃぁ~~」と放水を開始。雄型と雌型の間にホースで水を入れ、雄型表面に塗った壁パテを溶かしつつ、水圧でじわじわと引き剥がしていく。 | |
もう、あたり一面水浸し・・・。 空力主任・林:「PVA(離型剤)は塗ってるんだけどね。ま、こうなるのは予定のうちだよ。」 | |
ミラフォーム(断熱材)で作った前の方は比較的はがしやすいのでバキバキと雄型を破壊していく。 | |
問題はベニヤ板で構成された後部。注水しながら板を引き剥がす。 「林ぃ~、ちゃんとPVA塗ったの?」 | |
紙粘土の層。これも雄型の一部分。 | |
夜の帳が降りたころ、あらかたの離型を終える。残ったのは巨大な雌型と山のような雄型の残骸。 「腹へった~、今日はリッチに四川の担々麺セットだな。」 | |
午後8時、5時間にわたる水遊び・・・もとい、離型終了。雌型はさらに表面を仕上げた後、さらに製品の積層に入る。 | |
「飯、飯~!! 担々麺セットが待っているぅ~~」 |